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きわめて一般的な日常

きわめて一般的な日常を綴っていたはずなのですが、いつのまにかアニメやゲームの話ばかりになっていました

プラスティック・メモリーズ 第04回『うまく笑えなくて』

アニメ

おはよう


共同生活において、どちらからともなく自然に発せられる朝の挨拶。

そんなささいで当たり前なやりとりが、ツカサにはとてもうれしかった。

頑なに機械であろうとしていたアイラが、ほんの少しだけ自分に心を開いてくれた気がするから。


アンドロイドチルドレンと呼ばれる子供たちがいる。


何らかの理由からギフティアを親代わりに育ってきた人間の子供たちがそう呼ばれます。

ツカサの先輩でもあるミチルもその一人で、つい三年前に親代わりだったギフティアと悲しい別れの経験をしているのでした。


たった81920時間の『心の寿命』が*1決定づけられているギフティアと人は、人間側になにか不幸でもない限りは必ず生きて別れが訪れることになります。

笑って別れられればそれが一番いい*2
最悪の状態はギフティアの回収を遅らせて『ワンダラー*3』にしてしまうことなのだそうです。

これは、人で言うならば認知症が進んで徘徊するようになってしまったようなもので、正常な判断機能が全く失われています。多くの場合人間がそうなるときは体も弱った老人になっているものですが、ギフティアの場合はもとより人間以上の身体機能が損なわれることはありません

その状態がどれだけ危険なことか、これ以上を語る必要は無いでしょう。


ミチルは自分の保護者をワンダラーにしてしまった少女だったのです。


△▼△


今回のツカサ・アイラペアの回収対象の〈マーシャ〉も、両親を失った少年の親代わりとして一所懸命にがんばってきたギフティアです。

わずか8歳のオーナーである〈ソウタ〉くんが、そんな彼女との別れを素直に受け入れられるほど成熟しているはずもありません。

ただでさえ早くに両親を失うことになったショックから、それらの思い出が記憶から失われてしまっている彼にとって、唯一ずっと一緒にいてくれるはずだったマーシャが自分の元から離れていくことは、世界の全てから裏切られることに等しい思いにかられてしまったのでしょう。


同じような経験を持っているミチルの助力により、両親と過ごした時間もマーシャとの絆も嘘ではなかったことを思い出すことができたソウタでしたが、そこに、闇回収屋の魔の手が……。


△▼△


なんでも、違法にギフティアを“回収”してまわっている、闇業者が存在するそうです。

ボディ自体はまだまだ再利用できることは前回までのお話でハッキリしていますし、それを目当てに違法転売をもくろんでいるろくでもない輩たち、なのでしょうねぇ。


テレビだ洗濯機だ冷蔵庫だ、というものであれば、むしろタダなら廃品を持って行って欲しいものですが、ギフティアはどこまでも家族の一人です。
願わくば、最後の日まで心安らかに、そして、その心が失われた後も、残された体に対する尊厳を忘れないようにして欲しい。


工業製品である以上、完全は望めないものなのでありましょうが……。


そんな感じで、今週もいいぽんこつでした。

*1:コミック版によれば技術的問題で『アルマ』と呼ばれるギフティアの心を維持するのはこの時間が限界だそうです

*2:のかどうか、実際の所はわたしも悩んでしまうのですが

*3:wanderer:さまよう人