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きわめて一般的な日常

きわめて一般的な日常を綴っていたはずなのですが、いつのまにかアニメやゲームの話ばかりになっていました

一週間フレンズ。 第07回『「ほっ」の友達。/ 「ふぅ」の友達。』

もうすぐ待ちに待った夏休み。クラスのみんなが海に山にと思いをはせてはしゃぎまくる中で、長谷裕樹ただ一人だけは憂鬱そうな顔を隠そうともしていなかった。
もしかすると一ヶ月以上も藤宮香織と会えなくなる
なるほど、香織の特異な境遇を考えれば不安になるのもやむを得ないだろう。
それは理解できるものの、さすがにことあるごとにこれ見よがしにかまってちゃんオーラを振りまかれてはかなわない。


親友の桐生将吾が『この世で一番めんどくさそうなものを見るような目つき』で自分を見つめていたことなど、知る由もない裕樹だった。


香織の世界が広がったのはうれしい。
でもそれは、自分との世界が壊れた事を意味する。


わかりますよ。
仲のいい友達が他の友達と仲良くなると、不安になりますよね。

自分はお払い箱になってしまうのではないか。
彼女にとって必要不可欠な存在だったはずなのに、そうでなくなってしまうのではないか。


そして気付くんです。
この関係に依存していたのは自分であったことを。


なんて、大袈裟な話はさておき、今回二人の間に起こった大きな変化はそれだけではありませんでした。


日を追うごとに週が改まるごとに香織への恋心を募らせる一方の裕樹くんとは対照的に、一週間で今まで培ってきた裕樹くんへの好意まで記憶と一緒に失ってしまっていた香織。


それが、少し変わりました。



月曜日の香織が裕樹くんを見て、裕樹くんだとわかった。
かけがえのない大切な友人だと“識る”より前に感じることができた。

記憶は失っても、気持ちは残っていた。


二人の関係は、ようやくいま、一歩前進することができた……のでしょうか。


ともあれ、楽しい楽しい高校二年生の夏休みです。来年になれば進学の準備で遊んでいるヒマなどないのかもしれません。悔いを残さないように海に山にと楽しく過ごしてくれるといいですねえ。