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きわめて一般的な日常

きわめて一般的な日常を綴っていたはずなのですが、いつのまにかアニメやゲームの話ばかりになっていました

一週間フレンズ。 第06回『友達の母親。』

アニメ

勉強会は私の家でどうかな?


数学テストの追試対象となった裕樹に勉強を教えて欲しいと頼まれた香織は、二つ返事で引き受けたのちにそう提案した。あこがれの女の子の部屋で二人きりで勉強……我知らずに妄想を膨らまし取り乱す裕樹だったが、同じく追試を受ける沙希と、つきあいで将吾までが勉強会に参加することになり、がっかりしたやら安心したやら。


そして勉強会の終わり。
裕樹は帰りしなに、香織の母から翌日の呼び出しを受けることになる。


やっぱり、アレなんでしょうね。
女の子の部屋、それもあこがれの女の子の部屋、っていったら、男子的にはもう、けしからぬ妄想が頭を駆け巡るんでしょうね。


いかに偶然を装って手を握ろうかとか。
どうやっていい雰囲気に持ち込んでチュゥをしてやろうとか。
とにかくなんでもいいから乳をもんでやろうとか!!


たぶん、そんなものだと思います。
もっとも、女子的な思考でもこのへん大差ないと思うんですけどね、実際の話。


まあ、普通の初々しいつきあい始めのカップルなどならそうなるのでしょうが、度外れてまじめでヘタレの裕樹君にそんな度胸などあるはずもないですし、かたや香織はといえばそんな発想からしてその形のよい小さな頭の中にはありもしないのでしょう。

そこね、やっぱりキツいよね。裕樹君の方は彼女との思い出が深まるに連れて恋心もいや増す一方なのに、香織はどれだけ盛り上がった気持ちも一週間でぜんぶパァになっちゃうの。


たぶん、書き残せる“気持ち”なんてないんだと思う。


△▼△


香織の母が裕樹君に語って聞かせたこと。
それは、彼女が友達の記憶だけが消えるようになった時期ときっかけでした。


小六の時の交通事故を境に起き始めたその症状は、脳の異常で発生しているものではないことだけは確かだそうです。言い換えればこれ、なんにもわかっていないんですよね。


友達に関することで強く忘れたいことがあるためではないか


なにしろ、医師がこんな誰でも思いつくようなことしか言えない状態ですもの。当然のように治療の手立てもないようなのですね。


ところで、どうして香織の母は裕樹君にこんな話をしたのでしょう。

ずっと一人で過ごしていた愛娘が、久しぶりに笑顔で友達の話をするようになったのだ。この機を逃してなるものか! そんな打算もなかったとは言えないのだろうなと思います。
香織の秘密を話すことで裕樹くんをもっと香織に近づけようと、いえ、香織から離れていかないようにしたいと、そんな気持ちもぜったいにあると思うんですよね。

もちろん、面倒な境遇の娘と仲良くしてくれる友人に対し、礼を尽くしている面もあるのでしょうけれど。


わたしの職場で毎年行っている二者面談でも、親御さんの一番の心配は『自分の子供に仲のいい友人はいるのか』なんですよね。いじめられていないのか、と表裏一体の心配なのですけどね。

それくらい、気になるものなのですよ。
親にとって子供の友達は。



△▼△


そんなところで、無事に裕樹君は追試を突破したようです。
まともに勉強会ができていたようには見えなかったのですけれど、結果オーライでしょう。


では、また来週。