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きわめて一般的な日常

きわめて一般的な日常を綴っていたはずなのですが、いつのまにかアニメやゲームの話ばかりになっていました

一週間フレンズ。 第03回『友達の友達。』

毎週同じようなお昼を繰り返している裕樹と、毎週まったく新しい経験を繰り返している香織のお昼に、その日、新しいメンバーが加わることになった。名前は『桐生将吾』。香織から見れば友達の裕樹の友達にあたる、クラスメートのよく知らない少年だ。


ぶっきらぼうでかったるそうで歯に衣着せない上に目つきが悪い将吾は、香織から見て正直かなり苦手でこわい存在だった。だが、裕樹の優しさとは対照的な彼の暖かい厳しさに触れて、香織は今までためらい踏み出すことのできなかった一歩を、ようやく克服することができたのだった。


玉子二個に砂糖18g。
それは、私が大好きな友達の長谷くんが大好きな玉子焼きのレシピ。
彼のことを思い出せなくても、彼を喜ばせるための数字は思い出せた。


── 私、数学が得意で、よかった。



香織はきっと心からそう思ったことでしょう。

だって、数学の時間に先生に指されて黒板に書かれた問題に向かったときに、『18』という正しい答えを導き出すことができたのだから。そうでなかったら、記憶は未だ日記帳に記された記録のままだったのだから。


先週わたしは記憶を失うことは死に等しいと言いました。
ならば、記憶が戻ることは生き返ることに等しいと言えます。
今週の藤宮香織は、ほんのちょっぴりだけ、生き返ったのです。


そんなステキなお話でした。


ただねぇ、将吾くんねぇ。
まあ、ホントは思いやりのあるむしろお節介な少年だと思うんですよ? あのだるそうに見せる態度は、そのほとんどが恥ずかしさを隠すためのポーズだとも思うんですよね。

で、同様に、香織のそれをキャラ作りの演技だと考えることも、むしろ自然といいますか、まるまる信じている裕樹の方が確かにおかしい。そんな『都合のいい』記憶喪失があってたまるかとか、考えるのはとても自然です。

そして、それをはっきり指摘して責めるように問い詰めるのも、これまた当然の成り行きの一つだと考えます。


わたしが気に入らなかったのは一点。
口が過ぎると裕樹に止められたときに彼が放った言葉。


こんなこと言われ慣れてるんじゃねえの?


それはないです。
ぜったいにないです。


たとえば、毎日ナイフで刺されていれば、刺され慣れますか?*1
痛いです。めっさ痛いです。もう二度とやめてと思います。

全く同じ。
いや、ナイフ以上に鋭く、それでも殺して終わりにするような、楽にするような優しさもなく容赦なくえぐり続けてくるのが、言葉です。

それをわかっていないのは若さなのか、単に立腹していたときの売り言葉に買い言葉だったのか、それはわたしの知るところではありません。


ただ、ここがとても腹立たしかった。


そんな、第三話目でした。
ん。来週はちょっと、今週以上にお話が動きそうですねぇ。
楽しみ。

*1:死んじゃうとかはおいといてください