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きわめて一般的な日常

きわめて一般的な日常を綴っていたはずなのですが、いつのまにかアニメやゲームの話ばかりになっていました

はたらく魔王さま! 第13回『魔王と勇者、真っ当に仕事に励む』

「真奥さんがエンテ・イスラに帰っちゃう!」
千穂が叫ぶ。
「魔王が幡ヶ谷を支配した!?」
恵美が吠える。

悪夢のような一夜を越えて二人の少女が見た夢は、物理学的には三角関係の一辺となる真奥貞夫のものだった。

しかし、当の真奥といえばそんなシリアスな夢の内容も何処吹く風。自分たち異世界人の戦いの尻ぬぐいのために、悪魔の姿を取り戻すまでに回復した魔力をすべて使い果たしてしまったために、幡ヶ谷征服はおろか元の世界へと帰るどころでもないのであった。


圧倒されるほどの勢いで無理やりまとめに入ってますよ!
ひとまずのラストバトルを終えた、魔王一派と勇者一行たち、そして我々の住む地球の人たちも、それぞれがそれぞれに元の生活 ── エンテ・イスラの人たちにすれば“元の生活”と呼ぶのが適切かどうかはさておいて ── 平和でまっとうな勤め人人生の再開というわけです。


おまけエピソードというんでしょうかね。悪質商法の紹介みたいな?
恥ずかしながらわたしは『買い取り詐欺』という名称を今回の放送まで知りませんでした。よく軽自動車で住宅地を廻っている廃品回収業者の中に時折紛れ込んでいるケースが一番有名だそうですね。こわいこわい。


合法であることと、それが詐欺でないことはイコールではありません*1。悪質業者ほどクーリングオフを回避する手立てに秀でています。


てめえが責任者か!?


漆原がだまされて買った羽毛布団他の返品を直談判するために業者の事務所で社長に対峙した真奥は、にらみをきかせてそういいます。


お渡しした約款にすべて書かれていますよ


だが社長は真奥の視線に少しもひるむことなく、それどころか心底から見下した態度でそう応えるのです。真奥はたじたじ。


な、なに言ってんだ、こんなの詐欺でしょ


勝負あり。


いらいらむかむか。
真奥も芦屋も悔しさ爆発。
しかしどうすることもできない腹の虫が収まらないままの帰路で、恵美はおもむろに言った。


漆原は(地球の戸籍では)18歳なのね? ならクーリングオフ*2が効くわ


9回裏2アウト満塁で大逆転ホームラン!
恵美の付き添いで消費者センターへ相談へ行くと、あっさりと羽毛布団も、浄水器も、消化器も、ぜんぶ解約に成功です。
魔王が勇者に大きな借りを作った瞬間と言えましょう。


悪徳社長は苦虫をかみつぶしたような顔でいやいやながら荷物を引き取っていきました。でもね、逆にこういう人の方が怖いんじゃないかなとか思うよね。やくざ屋さん的なモロ暴力的な商売なら、今の法律だとかえってつぶしやすいんだものね。



△▼△



そうですね、なんとなくBD特典の最終回後OVAぽい雰囲気満点ながらも、ちゃんとギリで風呂敷をたたみ終えたキレイな最終回だったと思います。
ラストシーンは、魔王と勇者の地球でのはじめての出会いの場所、最初にささいな会話を交わすことになったきっかけの、雨と傘。そこで今度は逆に、恵美から真奥へと傘が手渡されるのですよ。
傘を受け取って照れくさそうにお礼を言う真奥と、それを聞いて傘をくるくるとまわしながらかすかにほほを赤らめて微笑む恵美……これで恋仲へ、なんて単純に進む境遇の二人ではないけれど、それでもいまは、いまだけは、信号が変わるまでの一瞬だけでもこのあたたかな雰囲気のまま、いてほしい。
とか、感じたわけであります。


スタッフの皆様お疲れ様でした。とってもとっても楽しめた名作アニメだったと思います。大人気作品ですものね、おそらくいずれ第二期の放送もあるんでしょう。それを楽しみに待っています。あ、もちろん『魔王さま』以外の作品も期待してますよ~。


よし、明日のお昼はカツドゥーンでいこう!

*1:詐欺“罪”にはならないのでしょうけれど

*2:未成年者契約の取消し