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きわめて一般的な日常

きわめて一般的な日常を綴っていたはずなのですが、いつのまにかアニメやゲームの話ばかりになっていました

はたらく魔王さま! 第11回『勇者、己の信念を貫く』

鎌月鈴乃 ── 大法神教会訂教審議会筆頭審問官クレスティア・ベル ── の葛藤はここに極まった。魔王を討つ、“人間として”自分が取るべき道はそれ以外にないのだ。しかし、彼女のそんな思いは真奥貞夫 ── 魔王サタン ── を一人の男性として慕う千穂には届かない。糅てて加えて、あろうことか、自分と同じ側に立っているはずの遊佐恵美 ── 勇者エミリア ── すらからも否定されてしまうとは。

いまここで、志を同じくして世界を救うべく戦ってきたはずの両者は、大きく道を分かたれた。そこに時を同じくして恵美を襲う天使の羽根を持つ……否、まさしく天使の姿があった。この展開こそ彼の思い描いていた計画そのもの。鈴乃をそそのかし決断を迫ったのは紛れもなくこの男なのだから。


世界の平和のために、多くの人々の幸せのために、限られた少数の命を、それ以外の多数の命を護るのに必要な尊い犠牲とするために。
強く握られたらそれだけで壊れてしまいそうなほどに小さく華奢に見える可憐なその手を真っ赤に染めて、己のすべてを教会のために捧げてきた少女には、立場に捕らわれず自分だけの信念で行動できる彼女たちがまぶしく妬ましかった。



すべては空虚な机上の理想に過ぎないではないか。
今の魔王がどうであれ、彼がこれまでしてきたことが無くなるわけではないではないか。
力を取り戻すための雌伏とする時間を従順で無害なその他大勢に見せかけるのは常道ではないか。


どうしてそれがわからない。なぜ魔王討伐こそが必要だと認めない。


鈴乃の言うとおりだと思います。エミリアも理屈としては認めていた通りに、わたしも思います。いや、わたしが勇者の立場であれば、鈴乃を待つまでもなくとっくに魔王を討っていたでしょう。要するにそこでわたしに勇者の器がないことの証明でもあるのでしょうけれど。


ぶっちゃけ言えば、そうですね、鈴乃の言うことが正しすぎるんです。ホント、反論の余地なしとはこのことです。アレですよアレ。


正論


ってやつ。
うん、何度か言ってますけど、わたし正論ってキライなんですよね。
正しいんだけど、それだけなんだよね。ハートがない。いやこれはあまりにも情動的すぎる物言いかな。つまりは理屈だけでは人の心は動かないという話でありまして。
ましてや、惚れた男の命に関わる話を、そうそう納得なんてできるはず無いですよね、今週もちーちゃん乙女かわいい! 意地悪く言えば頭のなかピンク色で正常な思考ができない状態、とも表現できる……が、正常ってなによって話ですよね。言い始めるときりがない。そーいうことなんですよ。




△▼△


さて、ラストへ向けてお話は動き出しました。来週で終わりじゃないよね? たぶん13話までだよね? いずれにせよクライマックスですよね。どうなりますやら。最終的には勇者はもちろん鈴乃まで魔王側について、当面の敵の天使を共に倒して、めでたしめでたし。続きは二期でね~、となるのかなぁ、みたいに身も蓋もない単純極まる予想を立てながら、次回を待ちましょう。