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きわめて一般的な日常

きわめて一般的な日常を綴っていたはずなのですが、いつのまにかアニメやゲームの話ばかりになっていました

リトルバスターズ! 第10回『空の青 海のあを』

恭介が約束してきた初めての試合を控えて始まった本格的な練習の中、理樹は自ら打ち上げた大ファールで校庭から飛び出してしまったボールを探して中庭へと足を踏み入れる。ボールは、クラスメートの西園美魚が拾ってくれていた。いつも中庭の木陰で日傘を差しながら一人物静かに読書をしている彼女をなんとなく気にかけていた理樹は、これはいいきっかけだとメンバーへの勧誘がてら話しかけてみる。


体が丈夫ではないことを理由に、野球チームへの参加は断られてしまったが、クラスにも友達がおらず孤立しているように見える彼女を、理樹はそのままにはしておけない気がした。そう思い足繁く木陰へと通ううちに少しずつ二人は打ち解けていくようになっただろうか。だが、ちょうどそんなころ、彼女が愛読している一冊の本が行方不明になる事件が発生する。


ぷにぷにですよ〜〜♪



小毬ちゃんかわいすぎるデス!!
さて、それなりに野球らしいこともできるようになってきたリトルバスターズですが、まだ残念ながらメンバーが足りません。


現在のメンバーは、理樹・鈴・恭介・真人・小毬・来ヶ谷・はるちん・クド、と8人ですね。謙吾は未だ剣道一筋を貫くために不参加を表明していますから、どうしてももう一人連れてこなければ野球にならないわけです。


そこで、今週も理樹クンはがんばるのですヨ。
いままで彼一人で女の子を4人も引っ張ってきています。一夏さんもびっくりのプレイボーイ(死語)っぷりに、恭介をはじめチームの全員が期待しています。ええ、おそらく最後のメンバーも女の子でしょう。彼が華麗にガールハント(死語)して連れてきてくれるに違いないのです。


はい、そこで西園美魚さんなのです。
彼女はとても頭のいい文学少女です。自分のすべてあきらめているようであきらめの悪いところを自覚してしまっています。気付かなければ幸せなのに……それは、他人のことだけじゃないんですよね。自分のことでも同じなんです。わたしも以前にね、自分がバカだと自覚したとき、本気で絶望しましたもん。知りたくなかった。いまでもそう思います。



同じ事をいつかもう一度聞いてください。
もしわたしが応えてもいいと思ったら返事をしますから。
そのときは来ないと思いますが。



これ、理樹クンに日傘や体調のことを聞かれて美魚が言ったことです。
あきらめと、あきらめきれない期待と、なにより、詩的な筆法が文学少女の彼女らしいじゃないですか。
いつか、もっと理樹クンと仲良くなれたら、すべて話したい。恋心……ではなくても、乙女心ではありますよね。
好きです、ここ。



△▼△


そして、美魚の愛読書紛失事件です。
彼女が体育の時間に教室で着替えたときは確かに机の上に置いてあったはず。それが無くなるという事は、人為的な要因としか考えられない。平たく言えば、彼女に良からぬ印象を抱いていた誰かの仕業? さらに着替えの時間となれば女子に絞られる。そういえば、美魚の陰口を言っていた女子グループがあったはず……。
そう、当たりをつけて、まずゴミ箱を覗く事から捜索をはじめまた理樹に、美魚は探さなくていい、と伝えるのです。大切な本のはずなのになぜ? 理樹のそんな疑問への美魚の答えは『だれかの悪意を知る事はつらい』でした。彼女は聡明な少女です。普段から自分がどう思われていて、このような事件の場合はたいていどんな人がどんな目的でやっているか、言われるまでも無くわかります。だからこそ、聞きたくない。知りたくない。知らない事にしておきたい。この世は悪意ばかりに満ちているから。


でも、理樹は言います。悪意はたくさんある。でもそれだけじゃない。善意だって信じたい。
さっきまで自分も悪意だけを考えて探していたのに。だけど、そう言いたい。そう思いたい。美魚にもそう信じて欲しい。
そんな理樹の思いが通じたのか、事実、その通りでした。机の上から落ちた本を級友が拾って保管していてくれただけでした。誰も、盗んだり捨てたりはしていなかったのです。


ちなみにこの『悪意』に関して、原作ゲームでは重要な選択肢となっているのですよ。
たしか……例によってうろ覚え。


彼女の大事にしていた一冊は、若山牧水の歌集です*1
何度も読み返したであろう、しおりがはさまれていた頁には、こんな歌が乗っていました。

白鳥は
 哀しからずや空の青
うみのあをにも
    染まずただよう


白鳥*2は寂しくないのだろうか。
だって、海も空も青いのに、彼はいつまでも一人白いまま、孤独に漂っているじゃないか。


そんな歌ですね。
これを、理樹はその通り哀しいと思い、美魚は何者にも侵されない希望に満ちた誇り高い鳥の歌だと言います。


わたしはどうだったかな。
大学で和歌はそれなりにやりましたし牧水も読んではいたんですけど、あんまり印象に残っていないなぁ。たぶん、理樹と同じようにそのまま感じていたかな?


美魚の感受性、いいと思いますね。


結局のところ、この事件をきっかけに、日傘の似合う文学少女も理樹君の毒牙にかかってしまいました。美魚もとうとうリトルバスターズの一員です。
練習に参加はできないけれど、見ているだけでも楽しそう……リトルバスターズをそう思ってもらえれば、理樹もみんなも、きっとうれしいんだと思います。うん、きっとね。


ふー、こんなところですか。
では、また来週!

*1:表紙には詩集と書いてありましたが

*2:この白鳥はカモメのことです