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きわめて一般的な日常

きわめて一般的な日常を綴っていたはずなのですが、いつのまにかアニメやゲームの話ばかりになっていました

中二病でも恋がしたい! 第10回『聖母の…弁当箱<パンドラズ・ボックス>』

学園祭を目前に控えた雨の夜、勇太と六花は晴れて恋人同士になった。元々お互いを意識しはじめていたところに起きた、六花の落下未遂事件が決め手となった形だろうか。世の中何が幸いするかわからないものだ。端から見ても初々しくほほえましい二人であったが、しかし、六花の抱えている問題は何一つ解決していない。それどころか、六花の姉の十花の海外修行が決まったことで、さらに複雑化してきているのだ。


まだ高校生の娘を一人暮しとさせておくわけにはいかない。六花は“事件”以来避けていた母と同じ屋根の下に住まなければならないことになった。
十花は勇太に深々と頭を下げて頼む。


六花をまともにしてやってくれ。おまえの言う事なら聞くはずだ


校舎の屋根の上から滑り落ちそうになった彼女を力一杯抱きしめたことが、勇太の頭からどうしても離れない。小さかった。柔らかかった。力を込めたら壊れてしまいそうだった。そう、ちょうど、こんな色。こんな厚みの制服の上着……学園祭準備のさなか、真っ暗な教室で厚手のカーテンをひっしと抱きしめて「六花……」とつぶやいていたちょうど同じ頃、部室では六花が凸守に自分の恋心を打ち明けていたのだ。
はじめは中二病全開で混ぜっ返そうとする凸守だったが、いつしか六花の真剣さに圧倒され、彼女も実は普通の中学生の少女なのだな、と思わせる夢見がちな恋の話を二人ではじめてしまう。


ぶっちゃけて言ってしまうとつまんないです
わたし、こんな普通のラブコメが見たかったわけじゃないです。
もっといつものような、バカ丸出しの賑やかな展開がいいです。


あ、うん、いいね。この二人の相合い傘の距離がいい。むずむずしてくるような、甘酸っぱさがある。


いや、じゃなくて、だから


光が走ってる」とか六花すごい乙女じゃないかかわいい!


だから、ちがくて
つまんないの。もっといつものようなのがいいの!!


そして、告白。最初は六花から。めっさストレート。


好き。わたし、勇太が、好き


くああああ! やめろぉぉぉ!!


対して、勇太はやってやるんだ。
中二病ポーズと、セリフと、ただでさえ恥ずかしい告白に加えて二乗になりそうな、ダークフレイムマスターとしての恋人契約を!


闇の炎に抱かれしモノよ。ダークフレイムマスターと恋人の契約を結べ


これが六花にとっては最高にステキな告白なんだな。
白馬の王子サマならぬ黒衣の魔王サマが迎えにきてくれたような、そんな錯覚すらおぼえたのかもしれないよ。


って、だから恥ずかしいんだよぉっ!!!


小指を絡めるだけのたどたどしい手つなぎがとってもいい。
とってもとっても応援したくなるよ。


いやああああ、もう悶絶するぅぅぅぅ!!!


という、前半はまったくもって許しがたい展開でした。
はぁ……はいはい、よかったね、おめでとさん。
いいねえ、恋人ねぇ、けっ。勝手にしやがれ




△▼△



そして、後半。
なんですかね、徹底的に原作に対して喧嘩を売ってるような気がするのは気のせいでしょうか。
ほら、先週も言ったでしょ。原作じゃ毎日コンビニ飯なのに、アニメじゃそんなもの食べた事もないことになっているとか。
今週は今週でね、アニメでは高校生の六花を一人暮しはさせられない*1と言ってたでしょ。それが、原作ではひねりもなんもなくアパートに一人暮らししてましたよ六花ちゃん。
こういう正反対さは枚挙に暇がないんですよね。ここまで来ると何か狙いがあるとしか……別に自分のところで出してる原作を好きこのんでアニメにしているわけだし、悪意じゃないと思うんですけどねぇ。


ま、いいか。


で、六花の姉の十花さんは、良くも悪くも普通なんですよね。
これほど心底どこにでもいるようなキャラ*2は珍しいんじゃないかな。妹は確かに大切に思ってるんですよ、普通の姉妹なりに好きなんだと思いますよ。
そう、とてつもなく普通の姉妹なんです。自分の進路が最優先。自分がいなくなって祖父母とだけ暮らすようになれば六花はさぞかし住みにくくなるだろうとわかっていながら、自分を犠牲にしようとはしないんですよね。今回もそう。自分の夢が最優先で、六花のために海外修行のチャンスを蹴って日本に居続けようなどとはまったく思わないわけです。


実に普通ですよね。物語のお姉ちゃんだとそういう人が多いじゃないですか。ね、妹のためなら自分なんかどうでも、っていうような。そういうんじゃないんです。だから、フィクションの登場人物としてはかなり冷たくも見えるかもしれないけれど、これこそマジで普通なわけです。


六花の“世界設定”に対して微塵の理解も示さないところも同様です。特に彼女は職人ですからね。腕一本で今まで渡ってきて、いままた海外からも高い評価を得た事でさらに躍進するチャンスをつかんだ女性です。こういう人は厳しいですよ。彼女の言う『現実を見ろ』はすべての泣き言を全否定するようなものです。少なくとも、周囲はそう感じるでしょう。言われる対象の六花にしてみればそれ以上の恐怖でしょう。


物わかりのいいふりをして中二病設定につきあってやるのもいい。
だが、それは無責任だ。
どれだけ厳しい事を言うことになっても傷つける事になっても、しっかりと現実に目を向けさせる事が責任だ。


彼女はそう言って勇太に六花の目を覚まさせるように頼み込むわけですが……。


たしかに、そうだと思います。
嫌われても言わなきゃいけない事がある。それこそが責任なのは同感です。


ただ、その厳しさを示すのは大人の仕事です。
まだ子供である勇太に託すのは、それこそが大人の無責任だと思うんですよねぇ。


ほら、勇太は六花の母の“気持ちをおもんぱかって”六花に対し強硬手段に出ちゃいましたよ。
六花、こわれてません? これ……。




△▼△



そのほかにも、名シーンがたくさんあった回です。


学園祭に遊びに来たモリサマーの中学時代の友人二人がイタかった。
三人まとめて元中二病トリオだし!
700歳とか唇を紫にとか妖精を発見とか、きっついなぁ。
ブーメランぶんぶん。


それと、冒頭で六花の恋心が自分に向いているのでは? と勘違いをしたときの凸守の顔!
このいい表情は滅多に見れない幸せそうなお顔でありましたよねぇ。
ああ、いい笑顔だ。


ま、そんなところかな。
来週どうなりますかねぇ……あんまりシリアス路線は好ましくはないのですけれど。


とりあえず、楽しみに待っていましょ。

*1:これについてはその通りごもっともなんですが

*2:一般的には『どこにでもいるような女の子』と紹介されてるキャラがどこにでもいるような子である確率は天文学的に低いですよね