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きわめて一般的な日常

きわめて一般的な日常を綴っていたはずなのですが、いつのまにかアニメやゲームの話ばかりになっていました

TARI TARI 第12回『重ねたり響いたり』


合唱部の『白祭やろうよ提案』は、学校の理解はもちろん、生徒会の協力さえも得ることはできなかった。
しかし、それでも合唱部はへこたれない。もとより自分たちだけでだってやるつもりだったのだ。たいした問題じゃない。


組織としての協賛はなくたって、賛同して協力してくれる人だって多い。商店街も少しだけど宣伝を手伝ってくれる。
いや、いいんだ。たとえ自分たちだけだって、観客が一人もいなくたって、わたし達だけで白祭は実行する。


思う存分歌ってみせる。



なんで最初に見たときすぐ止めなかったの!?
オレのせいかよ!


大智は、業者が校内から運び出そうとしていた廃棄物の中に、ウィーンお手製の劇用小道具らしいものが混じっていたのを目撃しますが、その場で業者に荷物を確認させてもらうことよりも、部室へ向かってウィーンの荷物が残っているかどうかを確認することを選びます。結局、この『部室での確認作業』のタイムラグが致命的な結果を招き、無事に小道具を取り返すことができなかったわけです。


これ、どっちの気持ちもわかるんですよね。
たぶんわたしが合唱部のメンバーならば、来夏と一緒になって大智を責めていたろうし、第三者の大人としてその場にいれば、当然彼は悪くないと仲裁に入ったと思います。


こういうのねぇ、けっこう、確信がないのに声をかけて確認させろと言うのって、難しいですよ。うん、むしろ男の子の方が及び腰になるかもしれない。女の子なら後先考えずに突っ込むかもしれないね。だから未熟な高校生時代ならば来夏に、いまの、そういうことがわかる程度には学んだり経験したりを繰り返しているわたしならば、大智側に、とそういう変化があるわけですね。



さておき。
わたしが、このシーンでいいなと思ったのは、大智が部室へ向かうときにはのんびりと歩いていたり、あれはやはりウィーンのものだったとわかっても、どうしようと悩むそぶりを見せていたところですね。その後に彼が駆けだしたのも、紗羽がそうしたのに釣られただけで、決して自主的に選んだ行動ではないんです。


どうです。すっごいリアルじゃないですか。


何が大ごとかって、なかなか当事者ってわからないんですよ。
あと、さきほど男の子は、の話をしたのでその路線でもう一つ言えば、男の子は女の子に比べて大騒ぎすることをよしとしない傾向が強いんです。もう少し成長すればまた違ってくるはずにしても、この子らくらいの年頃の子だと、目の前の小さな結果がその先の大きな結果へ影響することが読めないんですね。



まあ、女の子は読めてるのか、と言えばそうじゃないですけれど。感情のまま突っ走ることが許されているのが女の子ですからね、単純にそれに従っているまでです。わたしの印象としては、往々にして、子供の時代はそのほうがいい結果を残すとおもうんですけどねぇ。


ま、そんなところもあるけれど、大智は言うまでも無く魅力にあふれた男子生徒です。
いくらあこがれの女の子とはいえ、紗羽の写真一枚で大きな舞台用の油絵を描いてくれる美術部員の友人とか、部員全員分の衣装を縫い上げるという大仕事を(一人頭)あんパン一つで引き受けてくれた洋裁部(?)の女子たちとか、彼の人脈の広さや深さが知れると言うものです。
アレかな、最初から頼むよりまず教わって自分でやろうとする気概も好まれてるのかな。無謀すぎるチャレンジだけどね。


ま、若い子はそうでなきゃいかんのさ。


それにしても……美術部に渡すために紗羽に撮らせてもらったはずの、最高にいい角度の最高にいいポーズの最高にいい笑顔の写真を渡さずに独り占めして、その代わりに隠し撮りで適当に撮った後ろ姿の割とどうでもいい写真を渡しちゃうところとか、それなり以上に彼も青春してますよねぇ。
そういえば、以前からの紗羽との会話の端々に、彼女へのほのかな思いを感じられることも少なくなかったっけ。


ん。12話は、大智回でした。わりと満足。




△▼△




ウィーンは徹夜で小道具を作り直した。
書き割りも衣装も何とかなりそうだ。シナリオはできているし、踊りの振り付けも紗羽ががんばって作っている。
そして、歌。和奏と亡き母・まひるの合作の、歌も、ようやくできた。


まひるの親友だった教頭先生が認めてくれた。
まだ荒削りだけど「まひるを感じる」と褒めてくれた歌ができた。


誰がなんと言ったって、みんなで歌うんだ!




さ……いよいよ次回は最終回です。
どんだけ盛り上げてくれるか、どんだけ泣かせてくれるか、どんだけ楽しませてくれるか。
大きな期待を胸に、また一週間がんばって働くぞー! おー!


では、また。