読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

きわめて一般的な日常

きわめて一般的な日常を綴っていたはずなのですが、いつのまにかアニメやゲームの話ばかりになっていました

TARI TARI 第01回『飛び出したり誘ったり』

物語の舞台は、普通科と音楽科が併設されていることが特徴的な白浜坂高校。
物語の主人公たちは、そろそろ少年・少女と呼ぶのも呼ばれるのも抵抗の生まれ始める三年生の5人です。


高校生活最後の合唱発表会に出場ができなくなった来夏は、親友の紗羽と音楽科から転籍してきたばかりの和奏を巻き込んで、新しい合唱部を作ろうと画策します。紗羽に関しては所属中の弓道部と掛け持ちしてもらうことで簡単に同意を得ることはできたものの、和奏に関しては取り付く島もないまでに強烈な拒絶を食らうことになります。この時期になっての転籍には、言うまでも無く大きな事情があったのです。一筋縄ではいきそうにありません。


担任の高橋先生は産休間近、オーストリアからの帰国子女の転校生、一人バドミントン部の気のいい男子生徒。
数多く張られた伏線がいつか最高におもしろい結末へと向かって収束することを期待しましょう。



むかつくほどの青春群像。
どこにでもいそうでどこにもいるわけのない幻想的なヒロインたち。
そして、彼女らを中心にどこまでも自然に描かれるとてつもない不自然さ。


それが、わたしがいままで見てきたP.A.WORKSの作品の印象です*1


まだ一話目の段階だけど、この作品もその例に洩れず、いかにもな味に仕上がっていると感じます。
わたしの好きな、P.A作品です。わぁい。




△▼△




さあ、今回の目玉は何と言っても腐れ外道な教頭ここでしょう。
「音楽は遊びじゃない」そう言って、以前にミスをした生徒の参加を排除して、学校の、ひいては自分の名誉のために声楽部を使う。
これはどうよ。
たしかに、音楽は遊びじゃ無いかもしれない。だけど、高校の声楽部ならそれは教育の一環だ。成功による名誉よりも優先すべき事があろう?


いや……待て……ちがうかもしれない。


教頭先生も生徒のことを思って、心を鬼にしてこうしているのかもしれない。
音大の先生もやってくる大きな発表会で成功することは、音楽を将来の職業として志しているであろう音楽科の生徒たちにとっては、はなはだ重要なことだ。ただ歌が好きというだけの普通科の生徒が邪魔をしていい場ではないと考えているのかもしれない。


それならばそう正直に言えばいいじゃないか。


それは、どうだろう?
たしかに、来夏の心の傷はそれで多少和らいだかも知れない。納得はいかないまでも理解は得られたかもしれない。


でも、その代わりに。
声楽部の部員たちに、自分たちの都合で一人の部員を追い出したという負い目をかぶせることになるかもしれない。
来夏の恨みが、声楽部の部員たちに向くかもしれない。


だから、自分一人が悪者になろうとしたんじゃないか。
そうも思える。


だって、教頭の声優さんが田中敦子さんだし!
ちんけで自分勝手な女の役なんてやらなそうな……いや、このメタな話は後付けですけどね。ええ。



そんな感じ。
あと、そうだな。冒頭の馬通学!? には参ったですね。なんだよ、びっくりした、どこのお姫様だよと。ただの朝の散歩かよと。なんで制服着たまま乗ってんだよと。


そうだ、来夏の恥の上書き理論ね。
ねえ? その発想は無かったわ。なかったけどもっともだ。
上書きしたなら、前のはなくなっちゃうはずなんだよね。恥が二重になるって解釈はおかしいよね。
いやあ、目から鱗だった。


いろいろ盛りだくさんで楽しかったですよ。
印象的なEDや、来週が気になって仕方の無い引きとか、さすが、P.Aです。
もう、これはおそらく最後までやめることなく見続けてしまうでしょうね。


では、また。

*1:ttとかいろはちゃんとか、全体から見れば一部しか見てないんですけどね。その中での印象