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きわめて一般的な日常

きわめて一般的な日常を綴っていたはずなのですが、いつのまにかアニメやゲームの話ばかりになっていました

孤独のグルメ 第06回 『中野区鷺ノ宮のロースにんにく焼き』


今回に限った話ではないのだが、顧客の注文ははなはだ抽象的に過ぎる。『パリで、足して、割って、掛けて、癒やすオブジェ』が欲しいと言われて、いったい何を用意すればいいのか思い浮かぶ人がどれほどいるだろう。考えあぐねて脳を酷使した井之頭五郎は、ひとまず栗大福で糖分を補給することにした。うまい。いいやもう、あの注文のことは忘れよう。



甘味に癒やされ小休止を終えた井之頭は、本日もう一つの用事を済ませるべく店を出る。ここ鷺宮には、彼の旧友にして輸入雑貨商の先輩でもある人物が店を構えているのだ、顔を出していかない手はない。
住所を頼りになれない道を探し歩きようやくたどり着いた彼の店で、久しぶりに出会った彼は……彼女になっていた



駆け出しだったころの自分の失敗を本気で怒って本気で心配してくれていた吉野。
彼が親身になっていろんなアドバイスをしてくれていたからこそ、曲がりなりにも一国一城の主として輸入雑貨の商売を続けていられる、と、ゴローちゃんはいまも感謝し尊敬の念さえ抱いています。


そんな彼に何があったのでしょう。
「もうキレイなものを探せない」と輸入雑貨から手を引いて、男としての自分すら捨てて、いままたせっかくのお店を手放してどこかあてどもない旅に出ようとしているといいます。
きっと、誰にも言えない葛藤があったのでしょう。まだ結論を出せない何かを抱え込んでいるのでしょう。それは、親兄弟にも親友にも明かせない何か。男を捨てて女にもなれない彼だからこそ苦しんでいる何かかもしれない。


いずれにしても、人は自分にしかなれない。誰かに相談することはできても、自分のことは自分で解決するしかないのです。


だから、井之頭五郎は、言います。




無性に腹が減ってきた。



ゴローちゃんはゴローちゃんの生き様を貫けばいいのよ。そうよ。




馬を水辺に連れて行くことはできても、馬に水を飲ませることはできない
お客様の髪のケアはできても、疲れている心のケアはできない
人を愛することはできるけど、子供を産むことはできない



飲めなくたっていいじゃないか、鷺宮



今回のテーマは「○○はできるけど○○はできない。だけどそれでいいじゃないか」でしょうか。




ときに、旧友の吉野を演じていた田中要次さんは、わたしの大好きな俳優さんの一人です。
この人ってばシブいおねえが似合うよねぇ……。




△▼△




さて、キツいですよ。
何がって、今回は『甘味』と『』ですよ。
どっちもど真ん中直球で食欲を刺激するおそろしい存在じゃないですか。高カロリー高タンパクの塊ですよ。獲りすぎるとやばい。だからこそ美味い! わたしはつい昨日まで入院してましたからね、毎日毎日味があるのかないのかわかんないようなご飯をほんのちょっぴりだけ食べさせられ続けてたんです。そこにこれ。


せっかく縮んだ胃袋を以前より拡張してしまう勢いで食べまくりたい気分になりましたよ。
ホント、罪作りなドラマですよねぇ。




ミックスかつ定食!
ヒレカツとチキンカツの二階建てですよ。このつけあわせのマカロニサラダがまた憎いのよ。
ゴローちゃん曰く『手作りなのにそれを標榜していないところがいい』ですよ。
そうですよね、せっかくの外食でさ、スーパーのお総菜と同じ業者さんの出来合品を食べたくなんかないですもんね。


続いてロースにんにく焼!
鼻に抜けるニンニクの香りが電波に乗って流れてくるような、見るからにたっぷりこってりのよだれ誘発料理じゃないですか。
いいぞいいぞにんにくいいぞ。こいつはご飯が進みそうですよね。ていうか、食べ過ぎだぞゴローちゃん。腹八分が健康の秘訣よ!! 視聴者もつらいんだから控えてくれなきゃ!!!




とはいえ、思うさま健康のことも体重のこともぜんぜん考えずに食べたいだけ食べるって、これは幸せですよね。見てよ彼の満足そうな顔を。楽しそうな食べっぷりを。お店の常連達もうれしそうです。そうだよね、かわいい女の子だけじゃないんだよ。たとえくたびれたおじさんだって、ぱくぱくと至福の表情で食べ続ける姿を見れば、周囲も明るくなるってモンですよ。


結局、そこかな。
食べたいものを食べられる体を持っていることが、なんだって食べられるだけのお金があるより、ずっと重要なんだと思いますね。
体には気をつけておいしいものを食べていきましょう。命は大事に使えば一生使えますから。




△▼△



今回の舞台となったとんかつの『みやこや』さんを紹介する「ふらっとQUSUM」のコーナー。
このお店で私用されている豚肉は、冷暖房完備の豚舎で大事に育てられた安全なものだそうです。
久住さんの言っていたとおり、とんかつはごちそうだとわたしも思います。ぱっと見わかりやすいごちそうです。ごてごてと装飾をほどこして高級感を装うことなどなく、ただ粉をつけて揚げるだけの単純な料理なのにどうしてこんなに魅力的なのでしょう。単純さ故に肉そのものの持つ魔力が人々を惹きつけて止まないわけなのでしょうか。往々にしてシンプルなものほど深いものだと誰もが言葉にすることなく知っているからでしょうか。


そうかもしれません。とんかつを美味しく揚げるのって難しいですもんね。


ああ、なんかこってりしてどっしりしたものをがっつり食べたいわぁああ!!!
今夜は肉だな。それしかない。


では、また。
って、どうも調子でないな。
いや、いま左手が折れてて片手で書いてるんですけど、ずいぶんと手間かかりますねこれ。