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きわめて一般的な日常

きわめて一般的な日常を綴っていたはずなのですが、いつのまにかアニメやゲームの話ばかりになっていました

入院04日目日記

雑記 入院

朝から見舞い客で溢れかえる病室は、今日もすこぶる賑やかだ。わたし以外は老人ばかりの部屋だからだろうか、ついつい長居して昔話に花を咲かせるようになるのも無理からぬコトかもしれない。


そんな喧騒に背を向けて、わたしはひとりラウンジへと足を運んだ。そこも平日よりはごった返していたけれど、せまい病室内のうるささにくらべればずっとマシ。医師に禁止されているコーヒーを諦めて、烏龍茶を自販機で購入し窓ぎわの席に腰を降ろした。


ホントにいい天気。雲一つない空の下、外の気温は3℃しかないことは手元のiPhoneで知っているのに、まったく実感がない。まるで別世界の窓の外と内側の世界。自分が内側の世界の住人であることに安堵してついつい口元がほころぶ。


ああ幸せ。ずっとこうしていたいな。
しかし、そんな思いは刹那の長さで打ち破られることとなった。


こんなところで何をしてるの!?


……白衣の悪魔だ。なぜここが。
どうしてわたしのささやかな幸せを壊そうとするのか。


心拍数計の接続が切れたからすぐわかります。早く部屋に戻って!


そう。
わたしの体には無線送信式の心拍計が装着されている。そして思った以上に送信距離が短いものだと判明した。


この事実は取りも直さず「夜中にこっそり屋上に!」作戦を筆頭に、色々とあたためていた「ステキ体験をぜひこの機会に!」計画のすべてが実行に移す前に水泡に帰したことを意味する。


だが、それでよかったのかもしれない。


バレたら相当に恥ずかしいお説教を食らうことになったろうから。


……中学生ならともかくね。


つづく