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きわめて一般的な日常

きわめて一般的な日常を綴っていたはずなのですが、いつのまにかアニメやゲームの話ばかりになっていました

孤独のグルメ 第02回 『豊島区駒込の煮魚定食』


古くからのなじみの客に呼び出されて駒込の画廊に出向いた井之頭五郎は、調子のいい主人の無茶振りに辟易しながらも愛想笑いでなんとか場をしのいで商談には成功したようだ。喫煙所で一仕事終えた開放感に浸りつつの一服、実にたまらない。このあとは、そう。もちろん、ごはんだ。
画廊の主人と昔なじみと言っても実は会うのは5年ぶりで、井之頭にとって駒込はほとんど立ち寄らない知らない街だ。いま胃袋が求めているのはなんだろう。この街にはどんな美味しいお店があるのだろう。そんな思いを巡らせながら歩き出した矢先。


井之頭五郎は ── 公園で数人の老人に混じって将棋を将棋を指していた。


喫煙所でタバコを吸うゴローちゃんを見て、つくづく原作マンガが描かれた頃との時代の差を感じます。原作の方ではそれこそどこでも歩き煙草状態でしたからね。えっと、コミックスには平成6〜8年の連載だったと書いてありますね。10数年後にネットを中心にマンガが奇妙なヒットを飛ばして、16年後にはドラマ化、とか。当時の原作者さんはまさかこんなことになるとは思っていなかったでしょうね。おもしろいです。


ま、そんなことはよろしい。
このタバコのシーンでの見どころは、だ。



腹もちょいとペコちゃんだし、飯にするか」


腹もペコちゃんだしキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!


このおじさんセンス! たまらないですね。


今回は他にも


焦るんじゃない俺は腹が減っているだけなんだ
大変なことになってきちゃったぞ


等の、原作ファンならニヤリとせずにはいられないセリフがところどころにちりばめられていました。
原作のエピソードとは違う話になってますからね。せっかくだからファンサービスだ、ってそういうノリでしょうか?


さて。
ゴローちゃん将棋弱いです。
なにせいきなり角交換です。角交換そのものが愚策なわけではありませんが、とにかく初っぱなから角交換しかしない人の中に強い人はいません。実際、彼はそれで二連敗しています。



えーっと、かくいうわたしがそうだったんです。
小学校の頃にクラブでやってたんですけど、わたしを含めてほとんどの子供……つまり下手な人は、とにかく角交換とか中飛車とか大好きなんですよね。でも、そこからの展開をまるで考えていないんです。とにかく最初にそうするだけ。あとは行き当たりばったりです。顧問をやってた先生に何度もとりあえず角交換はやめろってみんな言われてたなぁ。


ゴローちゃんも幼い頃におじいさんと将棋をやっていたそうです。でも、どうやらそれだけの経験で、自分の祖父以外との対戦経験がほとんどなかったようですね。めっさ弱いのに、なぜか自分は将棋が強いと思い込んでいましたから……。
それでも、意地っ張りの負けず嫌いなんですね。二回負けてもまだやるぜ! って自分から向かっていって……。


御指南ありがとうございました


コラ。
空腹が限界だと勝負の途中で抜け出してしまうところが、なんとも、ゴローちゃんでしょうか。
せっかく周りのおじいさんの無言のアドバイスで*1勝てそうなところまでいっていたのに。


って、将棋マンガじゃないんだよね、これ。
料理の話へ戻りましょう。



今回、彼が選んだのは『家庭料理<和食亭>』というお店です。定食がおトクで美味しそう。
店内には、外回り中の新入社員らしき青年、ムリな仕事を引き受けてしまい職人の派遣をあちこちにケータイで打診している現場仕事の親方さんらしきおじさまがいて、そこにひょっこりと顔を出して定食を早食いして帰っていったパチンカーの男性もいました。様々なふつーの男の人が集うお店のようですね。


そこで、はい先生! とばかりに今回注文した料理は、





まあおいしそう




実はわたしは煮魚はあまり好みじゃないんです。それでもこれはおいしそう、食べたい、って思っちゃいましたもん。白いご飯にぴったりきそうだよね。
あ、そうそう。お料理のおいしそうな絵はもちろんだけど、ゴローちゃんの幸せをかみしめるような食べ方。決して気取っていないけど汚らしくもなく、あくまでも自然に行儀良くかつ貪欲に口に運ぶ箸の動きに言い知れない美しさを感じて、それがますます食欲をそそるのです。


まあこれは性別が違うしそのまんまわたしが真似をしたらみっともなくなっちゃうんでしょうけど、キレイな食べ方の根本は見習いたいものですね。


恥ずかしながらわたしはあんまり箸の使い方がうまくないんですよぉ……。



そして、シチューから煮魚定食へのコンボを平らげて食後の一服。



最初のシチューも美味かったけど、この流れに必要だっただろうか


ニヒルな笑いを浮かべながら、井之頭五郎は心の中で自問自答する。


いや、これが駒込流なんだろう……


こういう人知れずこっそりとなんとなくハズしたハードボイルドを気取ってみたり……こういうところいいですね、うん。


次にきたときはは肉定食を食べよう。
あ、あの将棋はあと一手で勝ってたな。


店の暖簾をくぐり抜け、そんなとりとめのないことを考えながら、彼は駒込を後にするのでした。




△▼△




今回もちろんあります。
原作者久住昌之さんが舞台となったお店を訪ねる『ふらっとQUSUMI


駅前に昔ながらの立ち飲み屋さんがあるところはだいたい楽しい街
チェーン店じゃなく個人のお店が多いのがいいね


と、いたく駒込が実に気に入った模様。


今回も実際の店主さんと役者さんの演じていた店主さんが似てるなぁ。
あ、顔かたちはそうでもないけど、雰囲気がね。狙ってるのか偶然かわからないけど、いいキャスティングなんじゃないのかな。



本編以上においしそうなものを遠慮なく並べてくれるこのコーナー。
二回目もきっついよね。おなか空くってばホント。


なんでも、このお店はお隣のお寿司屋さんといっしょに毎日魚市場へ行って魚を選んでいるとか。
へぇ、素材にもこだわっているんだ。




△▼△




ん。慣れた
やっぱ、今回ドラマの前に改めて原作を読んでみて、そちらのイメージとはまったく違うことを再確認しました。
だけど、これはこれで井之頭五郎ちゃんです。わたし的にそうハマりました。OK、文句無し。最後までつきあうぞゴローちゃん!


あー、おなか空いた。
ていうか、抽象画の感想を求められるのってキツいよねぇ。


では、また来週。

*1:不味い手を指そうとすると咳払いをされたり