きわめて一般的な日常

きわめて一般的な日常を綴っていたはずなのですが、いつのまにかアニメやゲームの話ばかりになっていました

ちはやふる 第09回 『しのぶれど』


部長を千早以外にすること」宮内先生がかるた部を正式な部活と認可するために付加した条件がそれだった。千早は、活動が公に認められたことでうれしいのが半分、どうして自分が部長じゃダメなのかと不満たらたらなのが半分の複雑な心境だったが「じゃああたしキャプテン!」と、持ち前のムダな前向きさを遺憾なく発揮して瞬時に気分を切り替えてみせる。




いよいよはじまった正式活動の初日。発足したばかりの部活でいきなりの全国制覇を宣言する千早に面食らう一同だったが、彼女はいつだって本気で自分の練習もそこそこに新人育成に余念が無い。しかしそれを見る太一は、ひたすらに一途な姿勢に感心すると同時に大きな危うさも感じていた。


先週の肉まんくんの時にもしみじみと感じたことですが、宮内先生はホントに生徒をよく見ているな、と感心させられます。入学してまだ間もない千早なのに、もうすでに彼女が『エースであってリーダー向きではない』ことを見抜いていましたもん。



そう、千早の指導者としての能力には大きな疑問があります。高い能力とカリスマには恵まれている反面、昨日今日はじめたばかりの初心者が今現在の自分と同じ練習に耐えられるわけがないことに思い至ることがないほどに周囲が見えていないこと。これは致命的だと言えるでしょう。


そして、かるた部の正式な部長に就任した太一の特性は、千早の補佐をするのに適していると思うんです。美形で頭も良く運動神経も抜群で家はお金持ち、とこれ以上無いほどの役満イケメンですから、女子にはモテるし、男子もひがむことはあっても力を認めることはやぶさかではないでしょう。少女マンガにありがちな何様男キャラでもありませんし、まわりを見て空気を読むことに長けているだけに組織を調整する能力にも秀でていると思われます。


とにかく強くて人を惹きつける千早と、彼女の行き過ぎを諌めてチームをまとめる太一。とってもいいペアですよねぇ。


そうなんだよね。太一ってば、特筆するようなカリスマはないんだよね。前述したように相当な高スペック男子だからモテるし慕われるけど、あくまでもそれはスペックに対しての正当な評価であって、それ以上のものではないんだと思う。


なんにせよ、千早がキャプテンとして引っ張っていこうとしているからこそ、かなちゃんも机くんもかるたが心から楽しいと思い始めているんだし、太一が部長としてそこにいたからこそ、かなちゃんや机くんがかるたを嫌いにならずにすんでいるのは間違いありません。


うん、いいペアだよ。ね。




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きっと太一からの情報で計画されたはずの千早のサプライズ誕生日パーティは、諸般の事情から深夜の川辺でケーキ一つをみんなで囲むこじんまりしたものになりました。だけどそんなの関係ない。こういうのは何より気持ちです。自分の誕生日さえ忘れてかるたに打ち込んでいた千早には、うれしさは層倍だったはずです。


さらに、大きなサプライズは続きます。
新から太一のケータイに届いた*1「千早おめでとう(と太一から伝えておいてくれ)メール」




太一はずっと、千早の心は新に向いていると思い込んでいます*2。それだけで、太一は新に負けているとずっと考えています。こんなメールを送って来やがって……きっと心中は劣等感と嫉妬でいっぱいになってしまったはず。こともあろうに自分が千早を祝ってやっているパーティの席でじゃなくてもいいじゃないか。


太一が千早に新からのメールを見せようとしたとき、千早を抱きしめて自分のものにしたい感情を必死で抑えているように見えました。部の他のメンバーがこの場にいなかったらどうなっていただろう。もしかしたら、太一は暴走して止まらなくなっていたかもしれない。


なんて、考えすぎかなぁ。そのくらい切羽詰まって見えたんだよねぇ。




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ちなみに、千早にしごかれまくって、いまにもぶっ壊れそうなかなちゃんがつぶやいていた歌は




長らへば またこのごろや しのばれむ 憂しと見し世ぞ 今は恋しき



藤原清輔の歌ですね。


この苦しさも、いつかきっといい思い出になる日がくるよ。だって、昔につらかったことがいまのいい思い出になっているんだもの


てな歌ですが、はい、ぴったりですさすがかなちゃん。


ん。今週もおもしろかった!
では、また。

*1:未だに千早と新はメールアドレスの交換が叶っていない模様

*2:事実はどうか知らない