きわめて一般的な日常

きわめて一般的な日常を綴っていたはずなのですが、いつのまにかアニメやゲームの話ばかりになっていました

猫神やおよろず 第10回『迷い猫オンジアース』


アマテラスの弟であり、月の神とも夜の神とも言われるツクヨミの社は、名前から察する通りに、青い地球を一望することのできる月面にある。そこには『持ち主を失った記憶』を集めて守る月の蔵があり、ククリ姫と天音の二柱の猫神たちによって守護されていた。


根の国に産まれ月の蔵の記憶をかじろうとする死の国のネズミ ── 根津魅 の大量発生に頭を痛めていたツクヨミとククリは、護り手の数を増やすことが急務と考え、その候補として繭に白羽の矢を立てた。話を立ち聞きしてしまった天音は、自分の居場所とククリの後継者としての立場を繭に奪われてしまうのではないかとの恐怖に、いたたまれなくなって月の社を飛び出してしまうのだった。



前回も言いましたっけね。
繭はあれでも名家のお嬢様なのです。産まれたときから高い地位が約束されている苦労知らずの恵まれた境遇に育ってきた神です。対して、地上で生まれた普通の野良猫でありながら、その努力と才能で神の高みまで上り詰めたのが天音です。彼女はいわば現場からのたたき上げ組でしょうか。


天音は、並の猫には決して真似のできないたいそうなことをやってのけた一方で、いつまでも自分の卑しい生まれに対する劣等感を捨て去ることができない暗い感情も抱き続けています。それが自分より繭こそがククリの後継者にふさわしいと考えてしまう後ろ向きな姿勢や、自分が選ばれなかったことをあきらめさせるための逃げ道として使われているんでしょう。



苦労知らずで育ってきたということは、誰かの強烈な悪意にさらされることなくまっすぐに育ってこれたと言い換えることもできます*1。ククリの後継者の名誉よりも今の楽しい生活を選ぼうとする自由な生き方もそう。現状に逆らわず受け入れようとしてしまう天音を叱る自信に満ちた物腰もそう。
繭は天音にとって理解しがたくまぶしい太陽のような存在なのかもしれません。


人の生き方は、

  1. 敷かれたレールを疑問を抱くこともなく辿っていく人
  2. 敷かれたレールを途中から降りて、後は自分の意思で道を選んでいく人
  3. レールなどない道路を最初からずっと一人でハンドルを切りながら走っていく人
  4. レールなどない暗い夜道でほんの些細なきっかけから道を外れてしまう人

細かい分岐を除けばだいたいこの4種類に分類されます。
どれを選べば*2幸せな結末が待っているかは一概には言えませんが、他人がうらやむという意味の“幸せ”が容易に掴みやすい順番に並んでいると思います。



繭は1番目か2番目。天音は3番目……だけどここで失敗したら4番目になってしまう。
そんな歴然とした差が二人の間に生まれながらにしてあるんだと思います。


あああ、暗い話ばっかりに。
まあ、あれですよ。謙虚にだけど前向きに、他人をねたまず己の出自を呪わずに、明るく楽しく過ごしていきましょうよって話さ。



ま、まとまってねぇ……。
言い訳をすれば今回のこの話はここだけ見てもイマイチふくらましづらいと言いますか。
原作知ってるからねぇ。ネタバレはしない主義だし、そんな感じで待て! 次回!


あ、でも細かいアレンジがいつもながらうまいです。
焼き芋シーンとか屋台のラーメンとか、原作+αの小ネタがいいなと繭しぃは思うのです。誰だ。


ノリはこんなもんですよ。
まあ、ね。いいよね。はい。では、また来週。

*1:現実にはそう単純ではありませんけれど

*2:選べる人はそれだけで幸福な生まれなんですけどね