きわめて一般的な日常

きわめて一般的な日常を綴っていたはずなのですが、いつのまにかアニメやゲームの話ばかりになっていました

うさぎドロップ 第03回 『ダイキチの決めたこと 』


やらなければならないこと、決めなければならないことは山ほどあった。
いい保育園を探して現在の臨時の保育所からりんを転園させること。りんの母親を探し現状を伝えて今後のことを話し合うこと。りんと過ごす時間を少しでも作るために、りんに寂しい思いをさせないために、時間の融通の利く残業の少ない部署へと異動すること。


母親探しはしているものの、もうすでに大吉はりんを正式に引き取り育てる気は満々なのかもしれない。


子供のために自分の人生が犠牲になっているというのはある意味その通りかも知れない
だけど、そんなことを口に出して言いたくはないな
だって、そんなことをしたらそれが事実となってしまいそうだから



大吉の率直な問いかけに対し、彼の会社の先輩で子育ての先輩でもある女性の後藤さんが言った言葉です。
そうですよね。言葉にしちゃいけない、しない方がいいことって、ぜったいあると思う。
言葉は魔法ですもん。口にした途端にウソでも真実になっちゃう。ホントはそんなこと思ってもいないのに、もしかしたらそうなのかもしれないって思っちゃう。こわいもんです。




肉体精神ともに疲労は隠せない片親状態での子育ての中、たしかに大吉には今までできていたことができなくなっています。他人に言わせればそれは“犠牲”なのかもしれない。だけど、他人には決してわからないそれ以上の喜びを感じられるようになっているからこそ、りんのために異動を、今後の出世はあきらめなければならない道を選ぶことができたんでしょう。



△▼△



庇護してくれていた父が亡くなってから今現在に至るまでの自分の立ち位置の危うさは、年端もいかない死の概念の理解すらあやふやなはずの少女に“死の恐怖”を与え続けていました。


大吉も死んじゃうの?


恐い夢。また自分が一人になってしまうのでは? という不安。
誰も助けてくれずに放り出されて路頭に迷うのではないだろうかという本能的な恐怖が、なかなか心から離れることがないようです。


お前がおばちゃんになるまで俺は絶対に死なないから安心しろ


言葉にしなきゃいけないこともぜったいあると思う。
なんの保証も無いいい加減な言葉? そうだよ、でもだからなに。それが相手のためを思って自分を変えようと思うものであるならば、ウソだって真実になるかもしれないんだよ。誰かの心配をぬぐって心を強くしてあげられるかもしれないんだよ


最初は勢いだけで引き取ったはずのりんにもすっかりと情も移ったようです。
それって、絆ができたってことなんだと思います。



いまこれは犠牲じゃ無いと言い切るのは嘘くさいから、何年かあとにそう思えたらいいなと思う


大吉の心の中でのつぶやきは、照れと思いやりときまじめさを感じさせる粋なものだったと思います。
うん、きっと、もうだいじょうぶ。スタートは上手に切れたと思う。


そう、スタート。まだはじまったばかりです。どんだけ彼の苦労は続くやら。
来週も楽しみに待っていましょう。


では。



……りんちゃんあやとりゲロうまいねぇ。
わたしも小学生の頃ちょっと得意だった。箒を作るのが好きだったかな。
最後に、ぱんっ! て掌を打ち合わせてから一気に開いて完成させるのね。そこが気に入ってた。