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きわめて一般的な日常

きわめて一般的な日常を綴っていたはずなのですが、いつのまにかアニメやゲームの話ばかりになっていました

現実と非現実の狭間に

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スターチャンネルで見ましたですよ。
わたしてっきりこの映画ってネトゲ廃人のお話だと思ってました。いやマジで。


なもんで、ギャップすごかったです。
よくよく見てみたら、やっぱネトゲ廃人のお話だもん。


あれ?


うん、そうなんですよ。やっぱりそう。
結局主人公はネトゲ廃人なんだと思う。いわゆるふつーのネトゲ廃人とは違って生産性は最高にありましたけどね。
だけど、やってること、思ってることは同じなんです。
リアルの生活よりゲーム内のキャラで遊んでた方が楽しいとか、ゲーム内の方こそ現実だと思えてきたりとか、いろいろ。


そういうネトゲ視点で見て、一番おもしろいなと思ったのは、翼竜を飼い慣らして自分の乗り物にしようとする儀式のシーンでしょうか?
なにがってこれがね、UltimaOnlineのドラゴンテイム*1そっくりなの。



この映画で翼竜を自分のものにする方法は『ヒト*2と竜の双方に存在する接触させれば思考伝達が行える触覚のようなもの』を、いやがる竜の意思を無視していいではないかいいではないかといやらしく絡ませることで……いや、疲れてるな、わたし。とにかく、そう。くっつけるの! くっつけちゃえば勝ち。ヒトの強固な意志は、たかが石ころ一つ宇宙に押し出せるくらいのパワーで、竜の自我を浸食して自分の配下に納めてしまうわけですよ、うん。


一方のUOでは、言葉を用いてドラゴンを飼い慣らすんです。
どんな言葉かと言えば、

「ここにいるよ……」
「ずっとキミのようなペットがほしかった」
「おいで……」
「傷つけたりしないから」
「なんてすばらしいんだ……」
「好きだよ……」


こんな、三十路女をだます結婚詐欺師のような歯の浮く台詞の大盤振る舞いです。
こんなのにだまされるドラゴンを見て「実はこいつ人間より知能が上なんてウソなんじゃないか」ふと思ったりもします。
ちなみに、犬相手でも牛相手でも羊相手でも同じ台詞で口説きますよ。


ん。話が大幅にそれた。
こう並べると「どこが似てるんだ?」と思われるかも。
でも両方知ってると、めっさ似て見えるんです。口説こうとすると竜が激怒する共通点とか、映画の中で言われていた『絆を結ぶ』って行為もね、UOでも同じく、飼い慣らしてしばらくたつと、飼い主とペットの間に強い絆が結ばれたりするんですよ。



△▼△


ネトゲ廃人はともかく。


映像・音楽・脚本・演出・構成……すべてに文句無しです。
特に映像がすごい。
先住民ナヴィや現地に住む動物たちのグロテスクな中にあるしなやかでたくましさがにじむ美しいデザインや、シャーマニズムによる繊細かつ大胆で透明感あふれる幻想的な儀式の映像には、おもわず背筋がぞくぞくするほどに興奮を覚えました。


過去に地球で何度も繰り返されてきた侵略の歴史。新大陸を見つけては原住民を虐殺してきた思わず目をそらしたくなる悲劇の数々。
現在進行形で続いている大規模な自然破壊や、拝金主義によるモラルの欠如。
それらに対して嫌みも説教臭さもなく自然に痛烈な批判を加えている点も、大きく評価できると思います。


ああ見てよかった。相当に長い映画なんですけどね。
わたし、ずっとトイレガマンしてましたもん。エンドロールと同時にダッシュですもん。
そんくらい夢中になって見てましたよぉ。


まだ見てない方は機会があればどうぞ、ですね。

*1:飼い慣らし

*2:惑星パンドラの先住民ナヴィ