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きわめて一般的な日常

きわめて一般的な日常を綴っていたはずなのですが、いつのまにかアニメやゲームの話ばかりになっていました

上も下もない

再会の街で
再会の街でドン・チードル, アダム・サンドラー, リヴ・タイラー, マイク・バインダー

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2008-06-25
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悲しみの世界は常に一人だけの世界。
誰もその世界を共有することはできないし、閉じられ完結した世界同士を比較することも叶わない。


「それくらいなによ、わたしなんて──」
「あの子に比べればずっと幸せなんだから元気出しなさいよ」
「自分ひとりが不幸だと思ってちゃだめだよ」


無自覚でがさつな悪意のない残酷な言葉の刃が、彼らの心を削り切り刻んでいく。それは決して研ぎ澄まされた銘刀の切れ味などではなく、手入れもされずだが捨てられることもなく使われ続けた、錆びと刃こぼれしでぼろぼろの草刈り鎌のようなもの。
その傷口は醜く腐りいつまでも塞がらない。そして様々な病が体中をむしばんでいく。

9.11同時多発テロを直接、描くのではなく、そこからもたらされた「喪失」をじっくりとみつめた感動ドラマ。歯科医のアランは、かつてのルームメイト、チャーリーと再会する。チャーリーはテロの事故で妻子を一度に失ってから、歯科医を辞め、他人との関係を築けないほど精神を病んでいた。アランがチャーリーの再生を助ける物語を軸にしつつも、じつは日常に悩みを抱えるアランも、チャーリーによって慰められるという、ふたりの男の友情が胸を締めつける展開だ。

そんな映画です。
911事件が題材ということで、もっと‥‥う〜ん、プロパガンダ的な内容かな、って不安と警戒心もあったんです。だけど、そういう部分はほとんどまったく感じられなかったですね。肩の力を抜いて、まっすぐに観て楽しんでいい映画だと思いました。


誰とも共有はできないけれど、閉じた世界で誰も入り込めない世界だけれど、世界と世界を結ぶ橋は確かにあるんです。それはとても細く、限られた一握りの誰かしか通してくれない橋だけれど、それでもあるんです。


チャーリーとアランの間にも、少しずつ、少しずつ、橋が架かっていくんですよ。