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きわめて一般的な日常

きわめて一般的な日常を綴っていたはずなのですが、いつのまにかアニメやゲームの話ばかりになっていました

その箱の中には、地獄が詰まっていた

猫泥棒と木曜日のキッチン
橋本 紡
メディアワークス
売り上げランキング: 84598
おすすめ度の平均: 4.5
5 家族とは?強くそう感じる作品。
4 全体的に良かったが
5 のほほんとした中にも・・・・・

母親がとつぜん家出して、幼い弟と二人きりにされてしまった主人公のみずきは、その境遇を決して不幸だとは思っていません。不幸と思えないこと、気づかないことが、実は不幸なのかもしれません。ただそれも、実は外野の思いこみにすぎないのかもしれない。本人が自覚していない限りは、それが客観的にどんな悲惨な状況であっても、不幸とは言えないのかもしれない。それどころか、幸福とさえ思ってしまうこともあるかもしれない。難しいです。
彼女の母親は男運がよくないと言うのか、恋多き乙女と言うのか、はっきり言ってしまえば男にだらしない女です。今回の家出も男の元へ走るためで、そのために子供を簡単に捨ててしまえる母親です。
それでも、幼い弟は母を慕うし、半ば愛想を尽かしているみずきにしても、母を憎んだり嫌ったりはせず、母親が自分たちよりよその男を選ぶことを当然と受け止めて、むしろ諦観している節すらあるくらいです。
かなり、理解の範疇外ですね。わたしだったら、そんな母親はけり出して、二度と家の敷居をまたがせな‥‥はっ!


と、まあ、背景は児童虐待小説とも言える内容かもしれません。


みんながみんな、思いつきで動いている、そんな小説かも。
でも、案外、それって当たり前のことなのかもしれません。
やろうと思って悪いことするひとなんて、そうそういるものじゃないんですよね。


病院での検査の合間にちょっとずつ読み進めてようやく読み終わりました。う〜ん、そこそこオススメの一本です。お暇ならいかがでしょう。